よみがえる「柴公園」人気。しなロケは見た！柴犬が似合うまち、品川。あの時の撮影秘話を初公開！｜コラム

2023:02:17:11:13:05

よみがえる「柴公園」人気。しなロケは見た！柴犬が似合うまち、品川。あの時の撮影秘話を初公開！

2023.02.17

COLUMN

いま、なぜか2019年のテレビドラマ＆映画「柴公園」が注目されています。新聞が次々と取り上げ、しなロケの関連ページもアクセスが急増。どうやら話題の中心は、この作品の撮影場所となったまちにあるようです。「柴公園」に出てきた散歩道の多くは、品川区。しなロケも、ロケや広報などで全面協力しました。ロケ現場にも立ち会い、その様子も独自に記録しています。

そこで今回は、静かによみがえった「柴公園」人気にお応えすべく、立ち会ったしなロケスタッフの証言や記録写真（お見せできなくて、すみません）から浮かび上がった、品川区での撮影秘話を公開することにしました！

お利口さん演技の秘密

あたるパパ（渋川清彦さん）をメインに、じっちゃんパパ（大西信満さん）、さちこパパ（ドロンズ石本さん）の３人が、それぞれの柴犬を連れ、朝夕に散歩。３人３匹は公園で顔をあわせ、あるいは散歩コースで見かけたり出会ったり。示し合わせているわけでもないのに毎日顔をあわせ、どうでもいい話を延々とする。

出勤前だというのに、まったりとした散歩タイムを浪費する場所は、品川区の八ツ山通り（船だまり横）＆北品川橋、しながわ花海道、立会川龍馬通り繁栄会（商店街）、天祖・諏訪神社。１枚目の落ち葉の道は、しながわ花海道で、最終話のラストを飾ったシーンです。

それに続く2枚は6話のシーン。最近出没する、黒ずくめで写真を撮りまくる男について、八ツ山通りで話をする、あたるパパとじっちゃんパパ。男の正体は天祖・諏訪神社の宮司であることが７話で明かされるのですが、ロケの様子は2019.3.17のコラム「『柴公園』に天祖・諏訪神社が登場しました！」で紹介しています。

その７話では、あたるパパが、事情を聞こうと宮司さんを追いかけ回すシーンがありました。でも、へばって仰向けに倒れてしまう、あたるパパ。あたるは、パパの首筋をペロペロして介抱します。本当の親子のように、優しくてお利口さんなあたる。実はこのシーン、渋川さんにまず倒れたポーズを作ってもらい、動物プロダクションの人が、ご褒美を与えつつ丁寧に教え込んで撮影されたものだったのです。さすがプロの技、そんなことができるんですね。

撮影の合間、境内であたる役の柴犬・喜（きい）が、後ろ足立ちし、前足を渋川さんの腰まで伸ばしてじゃれつく様子も見せていました。その〝公私混同ぶり〟も、たまらなく可愛かったそうです。

コミュが苦手な2人が好演

パパ３人の日常に、珍しい白柴を飼っているポチママ（桜井ユキさん）と、子犬の柴犬一郎を連れた芝二郎（佐藤二朗さん）が絡んできます。芝二郎は40代のニートで、引きこもり気味。超愛らしい一郎を連れてよく歩くのが、商店街「立会川龍馬通り繁栄会」です。９話では、ここであたるが宝くじ売場の店番をし、本当に高額当せんが出るというストーリーも設定されました。

一方、ポチママもコミュニケーションが苦手。引きこもりを心配した家族が、白柴のポチを譲り受けてきて彼女に与えます。彼女は散歩に出ますが、最初のうちは出会う柴公園仲間ともなじめません。でも、あたるパパのスマホを天祖・諏訪神社の賽銭箱で見つけるなどして、少しずつ接近。やがて欠かせない人となっていきます。

最終話、芝二郎が溺愛する一郎をあたるパパに預け、祖母の見舞いにアルゼンチンへ。ドラマはここで終わり、映画「柴公園」へと続いていきます。

桜井ユキさんも、たまらない！！

さて、映画。２匹の柴犬と散歩するのが日課になった、あたるパパ。そんな彼が、なんとポチママに告白。２人の恋路がスタートします。恋愛が得意でないのか、彼らはぎこちない様子で愛犬散歩。場所は、立会川沿いでした。柴公園は、ドラマ放送も映画公開も２０１９年。この年は、桜井ユキさんが俳優として飛躍した年で、すべてのクールでのドラマ出演を果たしました。

そんな桜井さん、2018年11月下旬に行われた立会川沿いでのロケでは、子犬の柴である一郎役のいっちゃんにメロメロ、デレデレでした。個性的な表情も得意な桜井さんからこぼれ出た、カワイイ女の子の素顔をみることができ、得しちゃいました。

ドラマ版から続いてきた撮影で、出演者と柴犬たちはただならぬ関係になっていたはず。クランクアップした後、普段の撮影にはない寂しい思いがよみがえってきたかも知れませんね。

しなロケでは品川区内の「柴公園」ロケ地マップをご用意しています。これを片手にぜひ聖地巡礼をお楽しみください。