続々と現れるドラマのロケ地

まずは、なんといっても目黒川の桜。しながわ百景にも選ばれていて、両川沿いに約550本が並んでいます。距離は４km余。頑張って踏破しちゃいましょう。上流側からなら、「亀の甲橋」（マップ①）あたりを出発するといいかも。

１kmも下れば、そこは「五反田ふれあい水辺広場」（マップ②）。船着場のため川に向かって開けていて、対岸を含めた全方位の桜が楽しめます。ここは2019年のしなロケ協力作品「ハケン占い師アタル」や「悪魔の弁護人 御子柴礼司」のロケが行われた場所でもあります。

水辺広場からまた１kmほど歩くと、「居木（いるき）橋」（マップ③）に。ここまで来ると桜も大木となり、迫力の零（こぼ）れ桜が満喫できます。そして、さらに800ｍほど下れば、またロケ地。「東海橋」（マップ④）です。

ここは「知ってるワイフ」（フジテレビ系列、1-3月）にジョギングのシーンで登場した橋。第９話では、北詰を西に下りたところにある「東海橋防災船着場」（マップ⑤）で、ドラマ主役の元晴（大倉忠義さん）に惹かれる澪（広瀬アリスさん）と元晴の妹なぎさ（川栄李奈さん）が、元晴と澪の今後について話をするシーンもありました。

第一京浜（東海橋）を越えて下流方向に少し進めば、そこは旧東海道かいわい。朱色も鮮やかな「鎮守橋」（マップ⑥）や旧東海道「品川橋」（マップ⑦）の前は、昨年7-9月放送「竜の道　二つの顔の復讐者」（フジテレビ系列）で、悪いやつらに追われて松本穂香さんが走って逃げた道。
新作映画への期待を膨らませつつ歩けそうです。「竜の道」は、2020.11.2のコラムで紹介しています。

ゴールは「東品川海上公園」（マップ⑧）。ここはもう頻繁にドラマのロケが行われる公園で、しなロケのコラムでもよく紹介していますが、春は100本近い桜が水辺の公園をデコレートするのです。

山にも街にも運河にも

川から離れ、次は山へ。お勧めは江戸時代から続く桜の名所・御殿山です。第一京浜から御殿山通りを入ってJRの跨線橋を越えたあたりの左側に、「桜の名所の御殿山」としてしながわ百景に選ばれている桜並木（マップ⑨）があります。

また、右側にある「御殿山庭園」（マップ⑩）の桜も見事で、入場無料で観賞できるのです。なお、御殿山については、2020.1.21「『品川猿』のその後」のコラムでも紹介しています。

また、JRの線路をまたいで連なる高台の「権現山公園」（マップ⑪）にも、50本以上の桜が固まっていて壮観です。

山を下りて街へ。区の南部、南大井６丁目にある「大森ベルポート」（マップ⑫）は、昨年だけでも多くのドラマのロケ地となり、また映画「サイレント・トーキョー」（2020.12.23のコラムで紹介）も公開されました。今年も「天国と地獄～サイコな２人～」（TBS系列、１-３月）のロケ地となり、2021.3.5のコラムでは、大森ベルポートから出て桜新道を歩く綾瀬はるかさんのかっこいい姿をご紹介しました。その桜新道には、南大井四・五丁目交差点（マップ⑬）までの約１㎞にわたって100本を超える桜が並んでいるのですが、カンザンという品種のサトザクラ（八重桜）のため、ソメイヨシノよりも遅い時期に楽しむことができるのです。

さて、再び水辺へ。といっても、今度は川ではなく運河。ここは外せないという品川自慢の「しながわ花海道」（マップ⑭）へGO。

釣り船が浮かぶ運河沿いに、四季折々の花が咲く散歩道ですが、春には100本を超える見事な桜と菜の花を同時に見ることができる、とっておきのスポットなのです。もちろん、多くのドラマや映画のロケ地にもなっています。