酔っ払って歩いていたら、理想の〝推しキャラ〟にそっくりな男子が降ってきた。
そこは大崎。JR大崎駅東口とアートヴィレッジ大崎セントラルタワーを結ぶ渡り廊下から降ってきたのは、渡邊圭祐さん演じる五十嵐航。その下の歩道を歩いていたのは、比嘉愛未さん演じる日高泉美。36歳の彼女は、4年前に起業してリリースした乙女ゲームが大ヒット。その乙女ゲームは、泉美にとって理想の推しキャラクター「ケント様」と恋に落ちるストーリーなのですが、なんと、降ってきた航（わたる）はそのケント様に容姿だけはそっくりだったのです。驚く泉美、しかも、いきなり抱きしめられて･･･彼女は酔いでそのままブラックアウト。 翌朝、泉美の部屋で目覚めた2人。23歳の航は、顔はケント様でも、がさつで無神経、教養もなく大人としての口の利き方すら知らない。その日暮らしで、昨夜も借金の取り立てから逃げるために飛び降りただけでした。

こんな出会いから始まった「推しの王子様」（フジテレビ系列、木10、7-9月）は、泉美たちが航を一人前のゲームクリエーターに育てあげていく中で、恋の駆け引きが交錯するドラマ。その第1話での重要シーンの舞台となった大崎は、これまでもアートヴィレッジ大崎CTをドラマ主人公の勤務先などに設定して、タワー前広場がしばしばロケ地になってきました。今回は、その広場から大崎駅へと繋がる渡り廊下を渡りきった駅側でロケ。なんでも、こういう駅まで行ける高架の通路をペデストリアンデッキと言うそうです。一度や二度では覚えられない、お洒落な呼び方ですね。

大崎のペデストリアンデッキ
左側の丸いところから王子様が降ってきた

ロケされる前にチェック！～1日10食限定シチュー

そんな大崎は、今、しなロケが最も力を入れている〝推しのロケ地〟。このサイトにも、当コラムと時を同じくして、ロケにオススメの新しい大崎の画像がアップされました。それは、やはり駅の東口とペデストリアンデッキで結ばれている大崎ニューシティ（アートヴィレッジ大崎CTの少し南）。大崎副都心の中でも早い時期に開発されたエリアで、オフィスビル、ホテル、店舗棟があり、緑や噴水などを備えた屋外広場もあります。

今回は、その中からニューオータニイン東京を撮影、アップ。今後、話題のドラマのロケ地になる可能性も十分あり、要チェックです。

①レストラン舟茶屋
茶系の床、落ち着いた感じのレストランがドラマに出てきたらここかも！腕利きのシェフが作る和洋中のコース料理のほか、長年愛されている名物料理「品川下町晩御飯」も楽しめます。とりわけ「下町の”スーパー”ビーフシチュー」は1日10食限定の逸品。

【レストラン 舟茶屋 】ロケ地情報はこちら

②ザ・ラウンジ
昼間のシーンでは目をこらしてチェックです。「アフタヌーンティーセット」とか映ろうものなら、即、行きたくなります。

【The Lounge／ザ・ラウンジ】ロケ地情報はこちら

③会議＆宴会場
6つの会議＆宴会場のうち、2番目に大きな「相生」を撮影、アップ。陰謀渦巻く大企業の取締役会のロケとか、似合うかも。

【会議＆宴会場】ロケ地情報はこちら

④セミスイートルーム
ホテルだから、やっぱりお部屋も。

【プレミアムエグゼクティブ セミスイートルーム】ロケ地情報はこちら

ニューオータニイン東京には、家族型ロボット「LOVOT（らぼっと）」と宿泊できるプランがあります。抱っこすると覚えてくれる温かなLOVOTと部屋食できるプランで一泊。もう帰りたくなくなるかも。

大崎はサンリオの本拠地

ホテルを出て店舗棟（5号館）へ行くと、1階に人気のサンリオギフトゲートがあるのですが、実は、大崎はサンリオの拠点。大崎ニューシティのさらに南、ゲートシティ大崎ウエストタワーに本社があるのです。そして、サンリオのシナモロールは、ご存じのように2017年から「しながわ観光大使」を務めています。任務は、品川区の魅力を紹介するサイトを展開したり、PR動画に出演したり、イベントに参加したり、マンホールの蓋になったり。激務、誠にご苦労様です。

話を「推しの王子様」に戻します。大崎は第2話と第10話でも、アートヴィレッジ大崎CTの目黒川沿いがロケ地となりました。10話は泉美と光井（ディーン・フジオカさん演）が別れる重いシーンでした。また、今回は取り上げなかった駅西口側でも、ドラマ「わたし、定時で帰ります」（TBS系列、2019年4-6月）や映画「マチネの終わりに」（2019年公開、2019.11.27のコラム）ほか、多くのロケが行われています。

そんなわけで大崎は素敵なトレンドスポット、渡邊圭祐さんのような人との出会いがあるかも。そう、品川区は「2階からトヨエツ、廊下からナベケイ！」なのです。意味不明！という方はこちらのコラムを→「2階からトヨエツ！『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』の舞台になった品川のタワマンと畳カフェ」
では。

品川ウォーキングライター・キタロー
台本業 （テレビ・ラジオ、映像、ショーなど台本ならなんでも）
ギャグ系を中心に雑誌ライター歴もそれなりに
得意技は「オタク search」

イラスト：T_T

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