「恋はは」赤坂くん夜の路上キスシーンは品川区で撮影されていた
2020年の冬ドラマで1、2を争う人気を集めた「恋する母たち」。木村佳乃さん、仲里依紗さん、吉田羊さん扮する3人の母が、恋に落ちてときめき、戸惑う「ど直球」の恋愛模様が多くの女性に共感されたようです。
女優陣の華やかな演技はもちろん、相手役の男性たちも話題に。中でも、吉田羊さん演じる林優子と恋に落ちる部下・赤坂剛役の磯村勇斗さんの真っ直ぐな演技は放送ごとに大きな話題になりました。そんな優子と赤坂のキスシーンが、品川区で撮影されていたのです。
それは4話終盤。別れを告げた優子を追いかけて自宅近くまでやってきた赤坂。川沿いで思わず情熱的なキスを交わす2人を、矢作兼さん扮する優子の夫・シゲオが目撃してしまうというクライマックスシーンです。
ロケが行われたのは、新馬場駅から5分ほど歩いた北品川2丁目の目黒川沿いの「品川橋」近くの道路です。人気のない川沿いで灯籠のほの白い光と欄干のライトアップだけが輝く暗闇の中、秘密の恋がさらに盛り上がる瞬間を描いたシーンでした。
実はドラマ内では優子の住むマンションは「北品川」という設定。そのため、「自宅近くの密会を夫に目撃される」という衝撃の展開のロケ地に品川区が選ばれたのかもしれません。
このエリアの魅力は、水辺に浮かぶ橋のライトアップ。品川区は「恋はは」に登場したこの品川橋から大崎駅近くの鈴懸歩道橋までの目黒川にかかる5つの橋を夜間ライトアップしています。レインボーや日本の伝統色をモチーフにした色など、橋によって個性的なライトアップがなされており、見応えがあります。
目黒川橋梁のライトアップ情報はこちら
また、ドラマでは夜のロマンティックなシーンですが、日中に訪れると印象の違いに驚くことでしょう。品川橋は旧東海道で目黒川を渡るためにかけられた橋で、中央には東屋もあり、どことなく下町情緒も漂います。また、この橋は2020年夏に放送していたドラマ「竜の道」にも登場しています。
阿部寛が歩いた、「放水とライトアップが幻想的な橋」
ところで、目黒川にはほかにもたくさんの橋(歩道橋)がかけられています。橋と橋の感覚が近く、10メートルも歩いたらもう次の橋がある、ということも。さらにどれもが個性的で、渋い石造りの橋やかわいらしい赤や青のアーチ状の橋、神社の参道へと続く朱塗りの橋など、さまざまなデザインがあります。そのため、ドラマではそれぞれのイメージに合わせた橋をロケ地として選んでいるようです。
品川区にある目黒川の橋が登場する有名なドラマといえば、2006年に放送された「結婚できない男」が挙げられます。阿部寛さん扮する独身の建築家・桑野が夜の橋の上を歩くシーンとして、大崎駅から徒歩5分ほどの場所にある「御成橋」が登場します。ここは道路と歩道が併設された比較的広い道幅の橋ですが、見所は8時半から21時頃までの間に定期的に放水が行われること。橋から川へとまるで水のカーテンのような美しい光景が見られます。日が暮れてから20時頃まではライトアップもされ、赤い橋と水のきらめきがとても幻想的です。(放水時間、ライトアップの時間は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにイレギュラー対応中)。
また、このドラマには御成橋のすぐ隣にある「鈴懸歩道橋」も登場します。御成橋とうって変わって青いアーチが特徴の小さい橋です。こちらは2019年冬に放送された続編「まだ結婚しない男」にも登場していたので、記憶に新しい人も多いかもしれません。
この2つの橋のすぐ近くには、「私の家政夫ナギサさん」にも登場した「Tarny Bakery Cafe(ターニーベーカリーカフェ)」もあります。川沿いにはベンチもあるので、カフェでパンとコーヒーをテイクアウトして、散歩中のおやつにするのもいいですね。
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ライターK
女性誌やウェブで飲食店、話題のスポットを取材するライター。会社員時代の職場が品川区にあり、品川に対する土地勘と思い入れがある。
イラスト:T_T
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