「片恋グルメ日記」最終回は、品川区役所屋上。ついに妄想が現実になるか、はたまた撃沈か！？｜コラム

「片恋グルメ日記」最終回は、品川区役所屋上。ついに妄想が現実になるか、はたまた撃沈か！？

2020.12.25

COLUMN

憧れの人がおいしそうに食べていたものをぼっち飯しつつ、その人と一緒に食している妄想に耽る･･･
「片恋グルメ日記」（TOKYO MX、10-12月）は、少女漫画の編集部員コロ（本仮屋ユイカさん）が、会社のモテ四天王の一人である八角さん（平岡祐太さん）にキュンキュンしながらも一歩踏み出す勇気がないまま、「恋のグルメ巡礼」と称して毎回それをしちゃうドラマ。自分にも覚えがあるという人が多く、牛丼から始まる庶民的な料理が対象であること、この2人や、恋のアドバイスを送り続けたりんご先生（藤田玲さん）が、誠意ある人たちに思えたことなども手伝って、共感を呼ぶ作品となりました。

※以下、読むと結末分かっちゃいます<(_ _)>

全10話、出てきたランチはどれもおいしそうでした。でも、一番はやっぱり最後、幕の内弁当でしょう。なにせ憧れの人と、ついに妄想ではなく2人きりで食事ができたのですから！このナンバー1ランチの舞台が、実は品川区役所の屋上「ルーフガーデン」だったことに、みなさんはお気づきでしたか？

真夏の昼下がりのオーラ

撮影は、真夏の8月15日（土）に行われました。オンエア画面でも、八角さんが手帳を落とした芝生が青々としていましたね。当日は猛暑で、大型ファンが回るも、誰もが汗だらだらだというのに、2人だけは涼しげな表情でリハーサル。立ち会ったしなロケスタッフは、さすがプロと感動。そのオーラに近寄るのもためらわれる中、なんと、向こうから気さくに話しかけてくれる場面も。アンビリーバボー！きっと、こちらの〝話してみたい下心〟がだだ漏れだったのでしょう。また、制作スタッフとのやりとりも和やかで、2人の優しい人柄が暑さを忘れさせてくれました。

写真でお分かりのように、リハでは座る位置関係を「コロ－八角さん」「八角さん－コロ」の両方で試していました。オンエアでは前者でしたが、みなさんは、どちら側をご希望でしょう？あの時、2人はこれ以外のベンチにも座っていましたから、出演者気分で順に腰を掛け、共演者との妄想に耽る「ベンチ巡礼」なんてのもいいんじゃないでしょうか。この茶色いベンチも、本仮屋ユイカさんが座っていましたよ。

しなロケがバリバリ協力

そんなわけで、ラッキーにも品川区役所屋上が、一番盛り上がる最終回の舞台に選ばれました。それだけじゃありません。このドラマは、しなロケ・バリバリ協力作品にもなりました。それが証拠（イマドキの言葉ならエビデンス？）に、ロケ時のスチルをこんな風にドカンと公開できているのです。

普通の協力作品とバリバリ協力作品とどう違うの？とのツッコミが･･･。あっ、事情をご説明いたします。夏前に「お弁当を食べられそうな屋上を探している」と相談されたしなロケは、「じゅん散歩」（テレビ朝日）などでロケ実績のある品川区役所屋上を制作スタッフに提案、そして撮影の運びとなったのですが、現場でTOKYO MXとしなロケ担当者が話し合い、MXとしては番組を、区としてはこのロケーションの良さを、多くの人に知ってもらうべくPR面でも協力しましょうと意見が一致。「撮ってよし、撮られてよし、見てよし、の三方よしですなあ、これは。はっはっはっ」などと近江商人のようなことを言いつつ意気投合し、バリバリ協力作品となったのであります。

品川区の要望により、番組ポスターには「協力しなロケ（品川区フィルムコミッション）」のクレジットが入り、それを庁舎内はもちろん、地域センター等の区施設にも貼って広報を行いました。

このルーフガーデンは、区内をぐるっと見渡せ、天気が良ければ富士山までも見えてしまう。平日に一般開放されていて、近隣住民の憩いの場や保育園児のお散歩コースとして賑わっているのですが、これを機に、ベンチやテーブル、芝生もある素敵なこの屋上がさらに人気スポットとなること間違いなし！

地下食堂でグルメ巡礼

ところで、品川区役所庁舎は、「警視庁機動捜査隊216Ⅷ」（TBS系列）や「探偵が早すぎる」（日本テレビ系列）など、結構、ロケ地になっています。あの村上春樹さんの短編小説「品川猿」の舞台にもなっていることは、2018.3.20のコラムでご紹介しました。そこにも書いてありますが、庁舎地下には誰でも利用できる食堂があり、安くておいしくランチがいただけます。2016年から限定販売されてきた品川の郷土料理「品川めし」にかわり、この12月7日からは「品川丼」も登場しています。