伯朗と楓の距離がグッと縮まった「夜景外飲み」シーン
あの「半沢直樹」の後番組として注目を浴びていたドラマ「危険なビーナス」。主演の妻夫木聡さんと吉高由里子さんの巧妙な掛け合いや回を追うごとに謎が深まる展開に、「次回の放送が待ち遠しい!」という人も多いのではないでしょうか。そんな「危険なビーナス」の第 2 話のクライマックスとも呼べるシーンに、品川区の公園が登場していました。
それは第 2 話の終盤、妻夫木聡さん演じる手島伯朗と吉高由里子さん演じる矢神楓が夜風に吹かれて川べりのデッキで缶ビールを飲むシーン。行方不明になった弟/夫を探す 2 人の結束がより強くなった重要な場面です。伯朗に抱きついて甘える楓と、どぎまぎした様子の伯朗、そしてその 2 人を遠くから眺める怪しい影。新展開を予想させるとても印象的なシーンでした。
撮影に使われたのは東品川海上公園。ここは東京モノレール・りんかい線の天王洲アイル駅から徒歩数分とアクセスもばつぐん。ドラマを見ても分かる通り、夜景の美しさが大きな特徴です。遠くにきらめくビル群の明かりに、伯朗や楓ではなくてもロマンチックな気分になってしまうかも。でも、この公園の魅力はそれだけではありません。昼と夜、訪れる時間によって、ガラリと印象が変わるのです。
吉高由里子は昼もこの公園を訪れていた!
ドラマの中で伯朗と楓の後ろに映る白い大きな「アイル橋」。この橋を挟んで公園は南北に分かれます。
「危険なビーナス」で使われた北側エリアから橋を渡って南側に向かうと、広場と遊具のあるエリアに到着します。日中はここは親子連れの子どもでいっぱい。よく見ると、遊具にはミッフィーのイラストが。花壇の中にもミッフィーのオブジェがあり、目でも楽しめます。地元ママには通称「ミッフィー公園」と呼ばれ、人気の公園なんだとか。川沿いで視界が開けているため、石段やベンチに座ってぼんやり空を眺めているだけで、日頃の疲れも忘れられそうです。
さらに公園の奥に足を進めると、立派な石造りの藤棚が見えます。この藤棚に「なんだか見覚えがあるかも」 と感じた人も多いのでは? そう、 以前 、 しなロケのコラムで紹介した通り、ここは 2019 年 4 月に放送された、吉高さん主演ドラマ「わたし、定時で帰ります。」のロケ地だったのです。吉高さんは昼、夜と両方の東品川海上公園を訪れていたのですね。
実際に「わたし、定時で帰ります。」の撮影が行われた場所
東品川海上公園の藤棚が登場するのは、5 話。吉高さん演じる東山結衣と柄本時生さん演じる同僚の吾妻徹が先ほど紹介したアイル橋を渡っていると、田本清嵐さん演じる取引先のスポーツメーカー社員・草加が現れます。その後、3 人は藤棚の下へ移動。そこで結衣は草加に、あるセクハラの証拠映像を見せられるのです。とても緊張感のあるシーンですが、憤る結衣の頭上に咲き誇る藤の淡い紫色と新緑のみずみずしい色が、場面に柔らかい印象を与えています。
実はここは品川区内でも藤の名所として知られる場所。残念ながら今は咲いていませんが、4 月末の藤のシーズンになれば満開の可愛らしい花が楽しめます。吉高さんと同じ場所に立って写真撮影を楽しむのもいいかもしれません。
先のコラムにもある通り、ここでは「グランメゾン東京」の撮影も行われていました。昼と夜で印象を変えるこの公園。夜景見物に、子どもとの遊びに、お花見に。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
#危険なビーナス #吉高由里子 #妻夫木聡 #品川区 #東品川海上公園 #グランメゾン東京
ライターK
女性誌やウェブで飲食店、話題のスポットを取材するライター。会社員時代の職場が品川区にあり、品川に対する土地勘と思い入れがある。
イラスト:T_T
品川でハラハラドキドキ。「竜の道」はちょっと泣ける仕返し劇。
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