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2022:03:18:16:29:15

品川ロケで急展開!?「ドクターホワイト」の謎。新医療ドラマとしてシリーズ化にも期待!

2022.03.18

COLUMN

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素肌に白衣のみをまとい、公園に倒れる女性。白夜という自分の名前以外に記憶がない彼女(浜辺美波さん)は、狩岡将貴(柄本佑さん)に助けられて運び込まれた高森総合病院で、驚異的な医学知識を披露し、天才的な判断力で医師たちの誤診を指摘していく。やがて、医師免許はないものの、病院内に作られたCDT(総合診断協議チーム)の一員となり、入院患者を次々と重病や難病から救っていくことに。

ドクターホワイト」は、人の悪性や野心が蠢くシリアスでミステリアスな展開の中に、ラブコメ要素も盛り込んだ新しいタイプの医療ドラマ。一話完結するハラハラどきどき&痛快感と、謎が深まるばかりの白夜の正体と彼女を狙う見えない勢力に対するイライラ感に引きつられ、気がつけば夢中になっている月曜夜。これ本当にあと2回で終わるの?と思いつつ見始めた第9話には、ついに品川区でのロケシーンが出て来ました。

不思議なものがある地下道

まずは、お馴染みの「桐畑地下道」が登場。将貴の妹である晴汝(岡崎紗絵さん)が歩いていると、2人組の男性により拉致されかけます。そこに将貴の同級生で刑事の奥村淳平(宮田俊哉さん)が駆けつけ、大奮闘して2人組を撃退。彼女は無事に解き放たれます。

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この地下道、JR大森駅から北へ約600メートルのところにあり、路線を潜ることができるトンネル。ドラマで晴汝は西側の池上通りから入りましたが、地下道の手前には植栽が施された遊歩道が整備され、スロープの壁や地下道入口には縄文時代の生活を描いた絵付けタイルがはめ込まれています。そして、地下道に入ると今度は貝殻をいっぱい使ったオブジェが壁に掛けられています。これ、貝塚の断面を再現したものとのこと。でも、どうしてこんなものが?

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実は、この地下道の南隣が縄文時代の遺跡である「大森貝塚遺跡」なのです。遺跡を中心に庭園も整備され、壁に飾られている貝は、遺跡から出て来た本物の縄文時代の貝だったというわけです。

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その地下道を抜けると、すぐ左手にわき水がためられていて、そこに金魚が泳いでいます。こちら側はその昔、海だったため水が豊富。ドラマでは、この数メートル先で刑事の淳平が大立ち回りをしたことになります。

縄文の聖地を巡礼する220302-7.jpg

桐畑地下道で聖地巡礼をしたなら、ぜひ隣の「大森貝塚遺跡庭園」にもお立ち寄りください。ここは、アメリカ人の学者、エドワード・S・モース博士が1877年に発見・発掘調査を行った有名な遺跡。日本で初めて行われた学術的な発掘だったため、「日本考古学発祥の地」とも言われています。また、モース博士はここで見つかった縄目模様の土器を報告書で「cord marked pottery」と名付け、それが後に「縄紋」→「縄文」と訳されるようになりました。つまり、ここは学校で習う「縄文」という名称の発祥地、いわば縄文の聖地なのであります。

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そのことは、2018年に公開されて全国拡大ロードショーにまでなったドキュメンタリー映画「縄文にハマる人々(山岡信貴監督作品)」でも紹介されています。詳しくは2018.9.7のコラムをご覧ください。

一筋の光が見えるロケ地

話をドラマに戻します。将貴と淳平は、晴汝を連れ去ろうとした黒幕はミレニアム通信会長の海江田国男(石橋凌さん)だと睨み、本当の狙いは白夜だと考えました。将貴は単身、取材と称して海江田の会社へと乗り込むも、受付で追い返されそうに。声を荒らげて面会を迫ると、そこに海江田が通りがかり取材をOKします。そのシーンのロケ地も、これまたよく見る場所。大森ベルポートA館の1階でした。大森ベルポートは、この1-3月期だけでも何回出て来たのでしょう。

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一方の桐畑地下道も、これまで多くのドラマロケに使われてきました。刑事や探偵ものが多く、事件現場にもなりがちだったのですが、今回は未遂に終わりました。最後はドラマの内容も、海江田が白夜を狙っているのは金儲けのためではなく、娘を重い病気から救いたいためではないかと臭わす展開に。桐畑地下道での無事をきっかけに、平和なエンディングとなるかもしれません。

第9話では白夜が医学部受験を決意、これからドクターとなって本格活躍していくことになりました。ドクターホワイトのシリーズ化も期待できそうですね。

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品川ウォーキングライター・キタロー
台本業 (テレビ・ラジオ、映像、ショーなど台本ならなんでも)
ギャグ系を中心に雑誌ライター歴もそれなりに
得意技は「オタク search」

イラスト:T_T

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