菊池風磨さんが座ったダイニングテーブルが、品川にあった!
恋愛ドラマでたびたび見かける、「主人公カップルが同棲or新婚生活のインテリアを選ぶ」シーン。幸せそうな二人の様子を眺めながら、「こんなお店でショッピングしたいな」と思うことはありませんか?今回のコラムでは、2023年下半期に放送されたドラマのロケ地として使われたインテリアショップを紹介します。
お店の名前は、「スローハウス」。天王洲アイル駅から徒歩8分ほどの運河沿いにあります。倉庫を活用した店舗は広々としたつくり。1階は観葉植物や生活雑貨、2階はテーブルなどの大型の家具やカーテンなどのインテリア用品を展示しています。
2023年7〜9月に放送されていた「ウソ婚」(フジテレビ系列)には、まさに「新婚夫婦がインテリアを見に来る」というシーンで、こちらの2階が登場していました。ただし訪れた新婚夫婦、タイトルからもわかる通り、ちょっとワケアリだったのです。
主人公の匠(菊池風磨さん)は一級建築士で、仕事上の信頼を得るために妻帯者であることを偽装している独身男性。そんなある日、妻をお披露目しなければならないハプニングが起きたことから、偶然再開した幼馴染で初恋の相手・八重(長濱ねるさん)に「偽物の妻」を演じる依頼をする……というところからドラマは始まります。
スローハウスが出てくるのは4話。二人の新居に友人が遊びに来ることになったものの、基本的に匠の趣味で整えられたインテリアには八重の気配がありません。そこで二人は八重の好みも反映した「夫婦の部屋」にしようと考え、インテリアショップに行きます。
スローハウスに到着し、早速山積みになったラグに目を止める二人。「これかわいくない?」と話しかける八重に、はにかむようにうなずく匠。先にダイニングテーブルに付いた八重に促されて、向かいに腰を下ろす匠。テーブルの上のフラワーベースに興味を引かれている八重を見つめる匠が、なんだかちょっと嬉しそう。実は「偽の妻」と口では言いつつも、匠はずっと初恋の八重への想いを断ち切れずにいたのです。そして、そんな匠の気持ちに全く気づかない無邪気な八重。「このまま八重と本当の恋人、夫婦になれたら」。そんな匠の心の声が、今にも聞こえてきそうです。新婚カップルなら当たり前の「家具選び」というシーンも、匠と八重の関係性、そして匠を演じる菊池さんの切ない表情に注目をすると、また違った印象に見えてきます。
菊池さん、長濱さんが実際に「お買い上げ」した商品とは?
ところで、ドラマの撮影では「店舗はそのまま利用して、小道具は持ち込む」というパターンはありがちなこと。ただ、店内のシーン及び匠と八重の自宅のインテリアとして採用された商品は、実際に製作陣がスローハウスで選んで購入した商品だそう。匠や八重が寝そべったベッド、選んだカーテンと同じものが実際に店頭で買えるかも⁉︎ 店頭の商品は入れ替えになる可能性もありますが、ドラマが終了してまもない今こそ、足を運んでみる価値はありそうです。
今回、撮影に立ち会った店舗スタッフの方にお話を伺うことができました。ドラマでは数分のシーンですが、撮影はほぼ丸一日かかったのだとか。明るいドラマの印象そのままに撮影陣もとても和やかで、スローハウスの皆さんもすぐ近くで撮影に立ち会わせてもらえたそう。
「菊池さんの印象はテレビで見たそのまま。とはいえ、そこにいるだけで目立つオーラがあり、圧倒されました。ご本人はとても気さくで明るい方で、撮影後はポップアップ商品として展開していた多肉植物を気に入って購入してくれました。長濱さんもテレビで見た通りのステキな方で、撮影にあたって『集中モード』に入っている様子が印象に残りました」(スローハウススタッフ)。
撮影後も店内を眺めて、ギフトなどを購入してくれたという長濱さん。ドラマ内だけでなく、主演を演じたお二人にとっても、お気に入りのインテリアショップになったのかもしれません。
「すき花」名物・議論シーンのルーツは、スローハウスだった?
また、夫婦、恋人ではない「男女4人の関係」にフォーカスしたドラマ「いちばんすきな花」にも、スローハウスの2階が登場しています。最終回の印象的なラストシーンでスローハウスが登場したことに気がついた方はいらっしゃるかもしれません。が、実はドラマの放送が開始されるもっと前、新番組予告でもロケ地として登場していることをご存知でしょうか。
ドラマの最大の特徴でもある「男女4人がテーブルで議論しあう場面」を、子役を使って再現したこの映像。なんと30秒まるごと、スローハウス店内で撮影されています。インテリアショップの店内、しかも買い物している客がいる中で、まるでカフェにいるかのようにくつろぎつつも意見を交わす4人の子どもがなんともシュールで、印象に残ります。
インテリアショップなので、本来は飲食物の持ち込みはNG。今回は映像の内容に合わせて、特別に許可したそうです。また、フラワーベースやマグカップは店内の商品を使っているとのこと。このエピソードからも、ドラマの世界観とスローハウスの雰囲気が合致していたことが伺えます。 ただ、スローハウスにはレストラン「スーホルム」も併設されており、こちらもさまざまなドラマに登場しています。(菅田将暉さん主演「コントが始まる」に登場した気になるカフェ「スーホルム」)
なぜレストランではなく、インテリアショップで撮影を?
「最終回の撮影についてはわざわざ撮影日を店の休みに合わせてくれたと聞きました。それだけこのお店の雰囲気を気に入ってくれたのだと感じました」(スローハウススタッフ)。
*店舗営業日はオープン前・オープン後、水曜定休日は日中のロケ地利用相談が可能
ラストシーンを見てから予告を改めて見ると、「ラストシーンの撮影はスローハウスで」と予告撮影時に既に決めていたのかも?と驚きます。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、実にこの4人らしいラストシーンでした。
冬晴れの天王洲運河沿いを散歩しながら、インテリアショップをひと巡り。この冬は、こんなプランで過ごしてみてはいかがでしょうか?
ライターK
女性誌やウェブで飲食店、話題のスポットを取材するライター。 会社員時代の職場が品川区にあり、品川に対する土地勘と思い入れがある。
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