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2022:03:24:15:18:54

ニノに続け!嵐の聖地、八潮。「ピカンチ」のロケ地が、いまスケボーの聖地に!

2022.03.24

COLUMN

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活動休止から1年あまり、じわじわと嵐ロス感が出て来る今日この頃です。そこで今回は、嵐が主演した映画「ピカンチ」のロケ地を散策しました。品川区八潮地区を舞台にした全3作品は、八潮育ちの井ノ原快彦さんが原案。実際のロケもここで行われました。

劇中で「八塩団地」と設定され、〝東京本土〟と結ばれていると説明された3本の橋。そのうち「かもめ橋(マップ①)は、同じ名前で実在しています。今の時期は桜が実にきれい。八潮側に渡った場所に立つと、3作すべてのラストにあった、タクマ(二宮和也さん)がアメリカへと旅立つ(戻る)ために4人と別れを惜しむシーンが甦ってきます。

八潮は嵐の青春時代の聖地ともいえる地でしたが、時を経た今、ここを訪れると驚きの事実が。映画でニノが演じた鮮やかなスケボー姿に続けとばかり、八潮はスケーターたちの聖地になりつつあったのです。

「ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY」(2002年)
→高校卒業を前に青春をさまよう5人
「ピカ★★ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY」(2004年)
→3年後、青年になって再会した5人
「ピカ★☆★ンチ LIFE IS HARDたぶんHAPPY」(2014年)
→さらに9年後、それぞれに背負うものが出来た5人

5人が集い、青春したロケ地へ

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かもめ橋を渡り、まずは映画でのメインスポットである銅像広場(マップ②)へ。銅像は撮影時に持ち込まれたもので、この写真の中央あたりにありました。奥のごみ捨て場では酔っ払って朝まで寝込んだシーンなどが撮影され、その上のマンションは左の方の上階にシュン(相葉雅紀さん)の父親(品川区役所戸籍課勤務の役柄)が海賊FM放送をしていた自宅がありました。

このエリアの北、八潮公園には、石のオブジェが置かれた広場(マップ③)があり、「☆」「★★」「★☆★」の3作すべてに登場しています。「★☆★」では、スーパー「ガウス」に勤めるハル(大野智さん)が、超姉さん女房と若い男性がイチャついているのを目撃するシーンが撮影されました。

逆に南へ行き、八潮中通りと団地の外周道路との三差路に出ると、「☆」の冒頭近くに出て来た印象的なシーン、5人がビートルズの「アビーロード」風に渡っている横断歩道(マップ④)があります。

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かもめ橋に戻り、今度は橋の下。ここはオープンカフェになった場所。「★☆★」では、ハルがカメルーン人の妻と大勢の子供たちを引き連れて他メンバーと再会するシーンがありました。

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視線を南(左)方向に移せば、風景は一転し、そこは林。都会とは思えない自然豊かな「京浜運河緑道公園」(マップ⑥)が整備されています。ここも、3作を通じて何度も出て来ました。

北上して、いよいよ聖地へ

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運河沿いに北へ歩きます。北大井埠頭橋の下(マップ⑦)に潜ると、そこはタクマが「LIFE IS HARDだけどHAPPY」と落書きをした場所であることに気づきます。回想シーンは「★★」にも「★☆★」にも出て来て、この映画のキーワードに。まさに5人の青春時代の聖地なのでした。

「☆」では、タクマがここでスケートボードを練習するシーンも。彼は団地に初めてスケートボードを持ち込み、腕前には絶対の自信があったものの、5人でナンパに行った原宿で数段上のスケーターに遭遇し、カリフォルニアに行くことを決意します。
そして、「★☆★」から3年後、その聖地になるかもしれないスポットが、本当にここ八潮に誕生していたのでした。

世界的スケーターも来場した新聖地

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八潮の北端に近い「八潮北公園スケートボード場(マップ⑧)は、2017年11月にオープン。競技人口や愛好家が多いスケートボードが東京五輪の正式競技に決まったこともあり、近隣に住宅がなく騒音の心配がないここに品川区が開設しました。施設器具の設置型コースが多い中で、コンクリートでしっかりと造り付けられている点が自慢。月に一度の初心者向け無料講習会もあり、初心者から上級者まで使えるスケートボード場になっています。

品川区出身の有名スケーター・山下京之助さんもここを利用。2018年1月9日の「品川チャンネル」に落語家の柳家三之助さんと出演されています。当時中学生、なんてかっこいい!彼は今、カリフォルニアのチームに入り、世界的スケーターとして活躍しています。

4種目中3種目で日本人選手が金メダリストになった東京五輪後は利用者も増加。八潮には、遠方からもスケーターが集まってきている状態だそうです。今後、このスケートボード場から続々と有名スケーターや五輪選手が出てくれることを期待しましょう。

<その他、確認されたロケ地>
「朝毎新聞」(マップ⑨)「☆」
大森貝塚遺跡庭園(マップ⑩)「☆」
大井競馬場駅前(マップ⑪)「★★」
モモンガ・シュン飛来場所(マッ⑫)「★★」
エンディングのロケ地(マップ⑬)「★☆★」

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品川ウォーキングライター・キタロー
台本業 (テレビ・ラジオ、映像、ショーなど台本ならなんでも)
ギャグ系を中心に雑誌ライター歴もそれなりに長い
得意技は「オタク search」

イラスト:T_T

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