前編『V6出演の「学校へ行こう！」で多数登場したロケ地が品川に！品川エトワール女子高等学校』はこちら

AKBグループの「女子校」はここ！

2021年11月に解散したV6の「隠れた聖地」だった品川エトワール女子高等学校（品川区南品川5丁目。以下、品川エトワール）。実はこの学校にはV6以外にも今をときめくアイドル、俳優たちが撮影に訪れていたのです。前編に引き続き、副校長から当時の思い出話を伺いつつ、学校の魅力をたっぷり紹介します。

女性アイドルグループと聞いて、誰もが真っ先に思い浮かべるのがAKB48。今や国民的な知名度と人気を誇る彼女たちが2008年に発売した『桜の花びらたち2008』のPVでは、架空の私立女子校の卒業式をイメージしたドラマ仕立てで、教室や廊下などさまざまな場所で撮影されています。

副校長が特に印象に残ったのは、メンバー1人1人のカットを載せたポスターの撮影。当時はメンバーが多かったため、メンバー全員が数人ずつ、丸4日間に分けてスチール撮影したそうです。「午前中に6人、午後6人など、とにかくたくさんの撮影に立ち合いましたね（笑）」と副校長。

その後、AKB48は2013年に『恋するフォーチュンクッキー』という大ヒット曲を生み出しますが、そのPVにも品川エトワールが登場。なんと生徒、教員が踊っているそうです。どこに映っているのか、ぜひチェックしてみてください。

AKBと言えば、たくさんの派生ユニットや公式ライバルグループ・坂道シリーズがあることでも知られていますが、渡り廊下走り隊の『ギュッ』（2010年）、乃木坂46の『羽の記憶』（2015年）、乃木坂46内のユニット「からあげ姉妹」の『無表情』（2016年）の撮影も行われています。PVを見比べると「この廊下は同じ！」と気づくかも。ここまでくると、もはや品川エトワールは「AKB・坂道たちの母校」と言っても過言ではないかもしれません。

橋本環奈も堀北真希も「品川エトワール出身」？

また、地元・福岡でのアイドル活動中に撮られた写真が「奇跡の１枚」として話題になった橋本環奈も、まだブレイク前の2014年に品川エトワールに訪れていました。「1000年に1人の逸材」と言われただけあって、橋本さんの来校時には居合わせた関係者全員がその愛らしさに目を奪われたそう。笑顔や気さくな態度も好印象だったそうです。

副校長が「あとで気づいて驚いた」と語るのが、2017年に引退してしまった伝説の女優、堀北真希さん。今や卒業ソングの新定番として知られるレミオロメンの『3月9日』のPVに彼女が出演していたのは有名な話ですが、その学校シーンとして使われているのが品川エトワールです。この曲がリリースされたのは2004年。堀北さんはまだデビュー2年目で、オーディションで選ばれての出演でした。

「『3月9日』は発売後何年か経ってから大ヒットしましたが、当時のスタッフが『いい曲です』と持ってきてくれて。実際に聴いたら本当にいい曲で、感動しました」

品川エトワールが登場するのは冒頭の教室とロッカー前でのシーンですが、なんだかAKB・坂道グループや橋本環奈さんのPVと印象が違うような……。それもそのはず、実はこのPVは2018年に取り壊された旧校舎で撮影されたそう。現在の“光と風と緑”をイメージした新校舎とはまた趣が異なる、どこかノスタルジーを感じさせる映像です。

PVばかりの紹介になりましたが、2001年に放送された田村正和さん主演のフジテレビ系ドラマ『さよなら小津先生』では学校シーンのロケ地として大々的に登場しています。森山未來さん、勝地涼さん、永山瑛太さん、水川あさみさんなど、生徒役として出演した俳優の皆さんの現在の活躍は説明するまでもありません。ドラマの撮影は夜間にまで及ぶこともあり、「何度もタクシーで帰宅したのも懐かしい思い出」と副校長は振り返ります。

ここ1、2年はコロナ禍ということもあって、学校自体が閉鎖される時期もあったりと、ロケの受け入れが難しかったとのこと。今後は状況を見ながら検討するとのこと。その場合、学校が開いていて生徒がいない時間帯、土日や夏休み、冬休みなどを考えているようです。

男女問わず、数多くのアイドルたちが訪れた品川エトワール。もしかしたら、この校舎で撮影するとビッグスターになれるかも？

ライターK
女性誌やウェブで飲食店、話題のスポットを取材するライター。 会社員時代の職場が品川区にあり、品川に対する土地勘と思い入れがある。

イラスト：T_T

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