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2020:09:01:16:35:17

半沢直樹で「お・し・ま・い・DEATH」、じゃなかった! 「わた定」「まだ結」も来た巨大公園。

2020.09.01

COLUMN

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“スーツ歌舞伎”ともいわれる出演者の顔芸やついつい使いたくなる名言など、毎回実に楽しみ。

この夏、帰ってきたTBS日曜劇場「半沢直樹」が、今年のドラマ最高視聴率(関東地区)を記録するなど絶好調です。これもひとえに、半年前にオンエアされた半沢直樹スピンオフ企画「狙われた半沢直樹のパスワード」が、「しながわ中央公園」でロケされたからに違いない、しかも、それを2020.1.16コラムで紹介したことが前回から7年も待たされたファンの心を「倍返し×7」で燃え上がらせたからに他ならない、などと勝手に解釈。

この際だから、ここでの秘密をもう少し教えちゃおうというわけで、今回はそんな話題です。

まずは、お正月3日だったから酔っ払って見ていて話を忘れちゃったという方のために、おさらいから。東京セントラル証券の新人社員・浜村瞳(今田美桜さん)は、あくどい上司・城崎勝也(緒方直人さん)にはめられて自宅謹慎していたところ、若手プログラマーの高坂圭(吉沢亮さん)に呼び出され、しながわ中央公園のベンチで「一緒に無実を晴らそう」と言われます。

それに対して半沢部長の言葉を引用し、「無実を晴らすだけじゃだめ。やられたらやり返すだけじゃない、倍返し」と彼女は答えます。
いざ、対決の時。高坂は城崎に対し、あごを引き、上目遣いで睨みつけながら、見事に相手を追い詰めていきました。その目力と言葉の迫力は、まるでミニ半沢直樹。

半分・半沢直樹、いや1/4沢直樹というべきか。
なら、いっそのこと倍返しどころか4倍返しにでもしてしまえ!と、酔った勢いで叫んだ人も少なくなかったのでは。

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高坂圭は、今シーズンの第3話でも「天才プログラマー」として登場し、証券取引等監視委員会に見つかりそうになったクラウド上の隠しファイルを、遠隔操作により間一髪で消去するという離れ業を見せてくれました。なんとも、痛快。

撮影に立ち会った人によると、今田美桜さんと吉沢亮さんは、カットの声がかかるたびに真剣にモニターでの確認をする一方、今田さんは、撮影の合間にベンチの並びにあるスプリング遊具(ビヨンビヨン)で遊ぶ無邪気な姿も見せていたといいます。

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ところで、このしながわ中央公園、半沢直樹のロケだけで「お・し・ま・い・DAETH」とはならない。他のドラマでも結構使われているのです。去年(2019年)放送分では2本確認。記憶に新しい、「わたし、定時で帰ります。」(TBS系、4-6月期)と「まだ結婚できない男」(フジテレビ系、10-12月期)です。どちらも、この児童向け広場とは道を一本はさんだ、噴水のある広場での撮影でした。

「わた定」の第9話、WEB制作会社で働く東山結衣(吉高由里子さん)が、過労で倒れた新入社員の来栖泰斗(泉澤佑希さん)を介抱したのが、公園奥にあるこのベンチ。クライアントとの打ち合わせ直後に倒れた想定なので、ビジネス街のイメージ。最初のカットは、真向かいにある品川区役所の庁舎をバックにそんな雰囲気が出ていました。

しかし、真横からの撮影になると、並びのベンチにお母さんとベビーバギーに乗った子供が。もちろん仕込みでしょうけれど、実際、この公園は、昼間だと親子連れや帽子をかぶった保育園児たちなんかをよく見かける、ファミリー層に人気の公園でもあるのです。

一方、「まだ結」の第3話では、一級建築士の桑野信介(阿部寛さん)が、てこずりながら愛犬タツオを散歩させているマンション隣室の戸波早紀(深川麻衣さん)を見かけ、パグ犬に関する蘊蓄(うんちく)を傾けたのがこの公園でした。公園中央にある噴水と水の流れが、さわやかに夜の公園を演出。奥のベンチにはカップルに見える二人が座っていました。昼も夜も、ご近所の方には憩いの場のようです。

ビジネスもファミリーもお任せのしながわ中央公園。でも、本当の実力たるや、こんなものではないのです。季節ごとの植物が楽しめるロックガーデン横には、居心地のよさそうなテーブルと椅子が。あれ、カフェあるの?うっかり座っちゃいけないなどと、キョロキョロしなくても大丈夫。どれだけ座っても無料、しかも、この公園は品川区のフリーWi-Fiだって使える。1度登録すれば、60分単位で1日何回でも無料接続OK。このご時世、“青空テレワーク”なんてのもいいかもしれません。→登録方法などはこちら

ノーベル文学賞の呼び声も高い世界的な作家・村上春樹さんは、品川区役所を舞台にした「品川猿」という短編小説を2005年に発表しています(2018.3.20のコラムで紹介)。読んでみると、実際に区役所まで足を運んで取材しているようにも思えます。もしかするとその後、この公園で小説を書き上げてWi-Fi入稿したのかも!?って、その時代にはまだフリーWi-Fiなんかないって言うの。

最後に、公園びっくり情報!この広場は公園のごく一部で、広場の奥にはさらに奥があったのです。一体、なにが?まさか大奥?って、江戸城じゃあるまいし。そこにあるのは、1200メートルのトラックとフットサルなどができる人工芝のインフィールド、スリーオンスリーのゴール。そして、さらに奥にはテニスコート(いずれも有料)や、健康遊具が設置されたトリム広場(無料)なんかもあるのです。

さらにさらに、もっと行くとそこにはなんとヘリポートが!いざというとき防災に役立つ多目的広場なのだそうです。

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いやあ、驚き。のんびりと平和できれいな、テレビのロケをたまにしている広場だと思ったら、ヘリポートまである巨大公園だったなんて。素敵なモノには裏がある、いや、裏じゃなくって奥、奥が深いと言っておきましょう。